ヘブンの並び順・掲載順を他媒体にも反映する方法|何を「正」にするかで結果が変わる
並び順の同期は、他の項目と比べて要件が単純に見えます。「ヘブンと同じ順番にすればいい」で終わるように思えるからです。ところが実際に作ろうとすると、最初の一歩で止まります。ヘブンには順番を決める画面が複数あり、どれを基準にするかで結果がまったく違うからです。さらに、そもそも全媒体で揃えないほうがよい店舗も存在します。この記事では、並び順という一見単純な項目に隠れている判断を整理します。
まず「2つの並び順」を区別する
並び順という言葉は、現場で2つの別々のものを指して使われます。話が噛み合わないことが多いので、最初に分けておきます。
| 呼び方 | 何の順番か | どう動かすか |
| 店舗の掲載順位 | 媒体のエリア一覧で、自店が何番目に出るか | 更新ボタン・有料オプション |
| キャストの並び順 | 自店のページを開いたとき、誰が上に出るか | 管理画面での並び替え |
更新ボタンを定期的に押して掲載順位を保つ話は、店舗の露出そのものを増やす施策です。この記事で扱うのは後者、店舗ページの中のキャストの並び順のほうです。
掲載順位は「更新ボタンを一定間隔で押す」ことで維持します。キャストの並び順は「ヘブンの順番を他媒体へ反映する」ことで揃えます。どちらも自動化できますが、目的も仕組みも別物です。
導入の相談を受けるとき、この2つが混ざったまま話が進むことがあります。どちらの話をしているかを先に確認してください。
キャストの並び順が売上に効く理由
お客様が店舗ページを開いたとき、上から順に見ていきます。全員をきちんと見る人は多くありません。在籍30人の店舗なら、実際に見られているのは上位の数人から十数人です。
つまり並び順は、その日どのキャストにお客様の目を向けるかを店舗側が決める操作です。今日出勤している子を上に出す、新人を目立たせる、指名が薄い子を押し上げる。日々の集客の中で意識的に使っている店舗は少なくありません。
ところが、ヘブンでは丁寧に並べ替えているのに、他媒体は登録した順のまま放置されているという状態がよくあります。他媒体を見たお客様には、その日の店舗の意図がまったく伝わりません。今日休みの子が一番上に出ている、ということも起こります。
どの画面を「正」にするか
ここが並び順の同期でいちばん重要な判断です。
ヘブンの管理画面には、キャストの順番が表示される画面が複数あります。それぞれ並んでいる順が違います。どれを基準にして他媒体へ反映するかで、お客様が見る結果が変わります。
並び順の設定画面を基準にする場合
店舗が明示的に順番を設定する画面です。ここには有料の上位表示オプションの効果も反映されるため、お金をかけて押し上げているキャストが上に来ます。
この順番は、店舗が意図して作ったものなので基準としては自然に見えます。ただし性質としては固定的で、毎日は変わりません。
即ヒメ登録の画面を基準にする場合
その日すぐに案内できるキャストを登録する画面です。ここの並びは本日の出勤開始時刻の順になっており、毎日入れ替わります。
私たちは、当初は前者を基準にしていましたが、運用の途中で後者に切り替えました。理由は実際の案内に直結しているのはこちらだからです。
電話が鳴ったとき、店舗が最初に案内するのは今すぐ動ける子です。その順番がそのままお客様の見る順番になっているほうが、店舗ページとして自然です。固定のランキング順は、その日の実態を反映しません。
有料オプションでキャストを押し上げている店舗にとっては、その効果が他媒体にも及ぶほうが望ましい場合があります。逆に、その日動ける子を優先したい店舗もあります。
「ヘブンと同じ順にします」という説明だけで導入すると、想定と違う順番になります。どの画面を基準にするかを、必ず導入時に確認してください。
ヘブン側の仕様上の制約
即ヒメ登録の画面を基準にする場合、ひとつ制約があります。この画面に出てくるのは、出勤時間を時間の選択で登録したキャストだけです。出勤時間をテキストで自由入力している場合、この画面には出てきません。
店舗によって出勤情報の入れ方が違うので、ここは導入前に実際の登録方法を確認する必要があります。テキスト入力で運用している店舗では、この基準がそもそも使えません。
出勤していないキャストをどう扱うか
本日の出勤順を基準にすると、当然ながら今日出勤していないキャストが順番から漏れます。この人たちをどこに置くかを決める必要があります。
単純に全員を下に落とすと、在籍しているのに毎日最下層にいるキャストが出てきます。新人が入店直後に埋もれる、という事故も起きます。
私たちは次のように扱っています。
- 本日出勤しているキャストを、出勤開始時刻の順に上から並べる
- その直後に、新人または今後7日以内に出勤予定があるキャストを続ける
- それ以外は順番を動かさず、現状のまま後ろに残す
3つ目が地味に重要です。仕組みが関与しない範囲を明確に決めておくと、店舗側が手で並べた順番が勝手に壊れません。全員を機械的に並べ直す作りにすると、店舗が意図的に配置した順番が毎回上書きされます。
媒体ごとに実装がまったく違う
ここは仕組みを作る側の話ですが、選択肢Bを検討している方には関係があります。
「キャストを並び替える」という同じ操作でも、媒体ごとに管理画面の作りが違います。ある媒体では画面上の要素の並び自体が表示順を意味しており、別の媒体では各キャストに順番の数値が振られていて、その数値を書き換える形です。さらに別の媒体では、並べ替えた結果のIDを一列につないで送信する方式になっています。
つまり「並び替え処理」を1つ作れば全媒体に使い回せる、という作りにはなりません。媒体の数だけ別々に実装することになります。出勤情報や写メ日記と同じで、共通化できるのは前段の「どういう順番にするかを決める」部分だけです。
全媒体で揃えないほうがよい場合
ここまで「揃える」前提で書いてきましたが、揃えないという判断が正しい店舗もあります。
複数媒体に掲載している店舗の中には、媒体ごとに前に出すキャストを意図的にずらしているところがあります。狙いは、媒体ごとに見ているお客様の層が違うことを利用して、店舗全体としての露出を広げることです。
A媒体で上位に出している子と、B媒体で上位に出している子を変えれば、両方の媒体を見ているお客様には店舗の違う面が見えます。片方でしか見ていないお客様には、それぞれ違うキャストが最初に目に入ります。
この運用をしている店舗にとって、全媒体を一律にヘブンと同じ順にする自動化は、機能ではなく害になります。それまで意図して作っていた差が、毎日上書きされて消えるからです。
私たちが実際に運用している店舗でも、一部の媒体だけ並び順の同期を切っています。媒体ごとにおすすめの子をずらして集客したい、という運用上の理由です。
自動化を検討するときは、「並び順を同期できるか」だけでなく、「媒体ごとに同期する・しないを選べるか」を確認してください。全媒体一律しか選べない仕組みだと、この運用は成立しません。
同期する媒体は、店舗ごとに選べます
並び順の同期は媒体単位でオン・オフできます。ヘブンと揃えたい媒体だけを対象にし、意図的にずらしている媒体はそのまま残せます。追加料金はかかりません。
2週間無料トライアルを見る →導入前に決めておく3つのこと
1. どの画面を基準にするか
固定のランキング順か、その日の出勤順か。この選択で他媒体に出る順番が変わります。有料オプションでキャストを押し上げている場合は、その扱いも含めて決めてください。
2. どの媒体を同期対象にするか
全媒体を揃えるのか、一部の媒体は意図的に別の順番のまま残すのか。すでに媒体ごとに差をつけて運用している場合は、必ず先に伝えてください。何も言わずに全媒体同期を始めると、それまでの運用が消えます。
3. 出勤していないキャストの扱い
本日出勤していないキャストを下に落とすのか、新人や近日出勤予定の子は例外にするのか。ここを決めておかないと、入店直後の新人が誰の目にも触れない位置に固定されます。
よくある質問
更新ボタンを押して掲載順位を上げるのとは違うのですか
別の話です。更新ボタンは媒体のエリア一覧で自店が何番目に出るかを維持するためのもので、この記事の並び順は自店のページを開いたときのキャストの順番です。どちらも自動化の対象ですが、目的も仕組みも違います。即ヒメとどけ隊では両方に対応しています。
どれくらいの頻度で反映されますか
並び順は数分の差が売上を左右する情報ではないため、定期巡回で処理します。即ヒメとどけ隊では45分おきの巡回で扱っています。即ヒメや接客中のようなリアルタイム性が必要な項目とは、意図的に間隔を分けています。詳しくはヘブンの即ヒメ・接客中を他媒体と同期する方法で書いています。
手で並べ替えた順番が、自動で上書きされてしまいませんか
設計によります。全員を機械的に並べ直す作りだと上書きされます。即ヒメとどけ隊では、本日出勤しているキャストと新人・近日出勤予定のキャストまでを並べ、それ以外は順番を動かさず現状のまま残します。仕組みが関与しない範囲を決めているので、その部分は手で並べた状態が保たれます。
一部の媒体だけ別の順番にしたいのですが
できます。並び順の同期は媒体単位で設定できるので、対象にする媒体だけを指定してください。媒体ごとにおすすめのキャストをずらして集客している店舗もあるため、一律にしない前提で作っています。追加料金はかかりません。
ヘブン側の並び順が変わることはありますか
ありません。並び順の同期は、ヘブンから順番を読み取って他媒体へ反映する処理です。ヘブンに対しては参照しか行わないため、ヘブン側の設定が書き換わることは構造的にありません。
まとめ
並び順は、自動化する項目の中では単純に見えて、実は判断が多い部類です。整理すると次のようになります。
- 「店舗の掲載順位」と「キャストの並び順」は別物です。話す前にどちらかを確認してください
- ヘブンのどの画面を基準にするかで結果が変わります。固定ランキング順か、その日の出勤順かで、お客様が見る順番が違います
- 出勤していないキャストの置き場所を決めてください。決めないと新人が埋もれます
- 仕組みが触らない範囲を残すことが重要です。全員を並べ直すと、手で作った配置が毎回消えます
- 全媒体で揃えるのが正解とは限りません。媒体ごとに差をつけている店舗では、一律の同期は害になります
並び順は、店舗が毎日行っている判断が最も表れる部分です。だからこそ、自動化するときはその判断を機械が上書きしないことのほうが、揃えることより大事だと考えています。
写メ日記の転記については ヘブンの写メ日記を他媒体に自動転記する方法 で、媒体ごとに投稿の入口が違う話を書いています。毎日の出勤情報は ヘブンの出勤情報を他媒体へ自動反映する方法 にまとめています。 媒体ごとの対応エリアの違いは 風俗媒体5つの対応エリアを実測して一覧にした で実測値を一覧にしています。 媒体更新の作業時間を実データで数えたら、最初の計算式が間違っていた話 もあわせてどうぞ。 申し込んでから解約までに何が起きるか|導入手順・やらないこと・やめ方 もあわせてどうぞ。